経鼻内視鏡は朝8時より受付しております。
安心かつ安全に検査を行うことができます。お気軽にご相談ください。

経鼻胃カメラの検査のメリット

苦痛が少ない

経鼻内視鏡は鼻にスムーズに挿入できる5mmの細さです。痛みを感じることがほとんどありません。

おう吐がおきにくい

内視鏡が舌のつけ根を通らないので、吐き気をほとんどど感じずに検査を受けることができます。

会話ができる

検査中も会話が可能なため、質問したいときには自由に医師とお話できます。

ピロリ菌感染を考慮した内視鏡検査

胃カメラを行う目的の一つとして胃癌を発見することが挙げられます。
ピロリ菌は明らかな発癌因子と認定されています。

そのため当院では「胃炎の京都分類 2」(2014年)に基づき、ピロリ菌感染状態(未感染、現感染、既感染)の鑑別を行います。
ピロリ菌の現感染が疑われる場合には胃粘膜を採取して感染の確定を行います。

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ピロリ菌に感染している胃には「びまん性発赤」「粘膜腫脹・白濁粘液」などの特徴的な変化が見られます。
そして「粘膜萎縮」「腸上皮化生」「ひだの腫大・蛇行」「黄色腫」「過形成性ポリープ」「鳥肌状粘膜」などが認められればさらに感染が強く疑われます。

この中で「粘膜萎縮」「腸上皮化生」「ひだの腫大」が認められ、その程度が強いと胃がんのリスクが高くなります。このような胃から発生する癌は胃の中部から下部領域に発生する傾向にあり、周囲との色調が異なる陥凹した形態をしていることが特徴です。

■ピロリ菌を除菌した方(既感染)

胃がんの発生頻度が30~40%減少すると報告されています。
しかし「粘膜萎縮」「腸上皮化生」が残っていれば胃がんのリスクは依然高いため1年に1回胃カメラでフォローする必要があります。

■ピロリ菌に感染していない方(未感染)

胃の粘膜の静脈が規則的に並んでいる様子が観察されます。
そして「くし状発赤」「タコ疣様びらん」「胃底腺ポリープ」が認められればさらに感染していない可能性が高くなります。

ピロリ菌未感染の胃に発生する癌は、胃がん全体の1%未満と報告されています。胃がんになるリスクはかなり低くなります。しかし、特殊な胃がん(未分化型胃がんなど)が発生することがあり、それを想定して検査を行う必要があります。