ストレスなどが原因で、慢性的に下痢や便秘、腹痛をくり返す疾患をIBS(過敏性腸症候群:Irritable Bowel Syndrome)といいます。

ある調査によると、5人に1人が過敏性腸症候群の症状を感じていますが、そのうちの25%しか病院を受診していないと言われています。適切な治療を受けないでいると、学業や仕事にも支障をきたし、生活の質が低下する恐れがあります。

診察・治療内容

当院ではじっくり話を聞いた上で、生活習慣の改善・食生活の見直しのアドバイスをおこない、症状に応じて治療薬(腸管運動調整剤、漢方薬、ストレスなど心因的要因が強い時には抗不安薬、自律神経調整薬など)を処方いたします。また、認知行動療法、自律訓練法などの心理療法によりストレスを回避する手法の習得をおこないます。

受付から診察までの流れ

まずはお問い合わせフォームにてご連絡ください。
もしくは受付時間内に直接おこしください。

お腹の不快な症状で困っている方へ

今までの食事療法を見直してみませんか?

腹部膨満感、慢性的な下痢など過敏性腸症候群による
お腹の不快な症状で悩まれている方は多いのではないでしょうか?
 
体質・ストレス・過労・生活リズムの乱れ等が原因と言われていますが、
もしかすると普段の食習慣が原因であるかもしれません。

例えば下記のような食習慣の方はいらっしゃいませんか?

・健康のために果物をたくさん食べている。
・大豆や納豆など豆類が好物である。
・腸内環境を良くするためにヨーグルトなど乳製品をよく利用する。
・繊維質をとるために野菜をたくさん食べている。
・小麦を使用したパン・パスタをよく食べる。
・甘い炭酸飲料やスポーツドリンク・キャンディーを口にすることが多い。
・ケチャップ・バーベキューソース・ハチミツをよく使う。
・ダイエットのためにカロリー無しの甘味料を使っている。
 
 これらの食習慣で口にしているある成分の摂りすぎも原因の一つと言われています。
そのある成分とは「フォドマップ(FODMAP)」と呼ばれる「発酵性の糖類」のことです。

◎「フォドマップ(発酵性の糖類)」には次の4種類があります。

オリゴ糖ヤーコン、きな粉、ごぼう、えんどう豆、小豆、玉ねぎ、
はちみつ、にんにく、豆腐、小麦、ブロッコリー など
二糖類(乳糖)牛乳、ヨーグルト、アイスクリーム など
単糖類(果糖)はちみつ、糖蜜、果物 など
ポリオール
(キシリトール・ソルビトールなど)
シュガーレス菓子、プルーン、イチジク、マッシュルーム など

このように「フォドマップ」は一般的に体にいいとされる食材ばかりですが、
なぜお腹の不快な症状を強くする原因になってしまうのでしょうか?

フォドマップがお腹の不快な症状を強くする流れ

フォドマップを摂取すると大腸で吸収されずに残るため、腸内細菌が栄養源として利用する。

STEP
1

その際、腸内細菌はフォドマップを発酵するために多量のガスを作り出してしまい、腹部膨満感を引き起こす。

STEP
2

また、発酵されずに残ったフォドマップは腸の粘膜に働きかけ下痢を引き起こす。

STEP
3

例えば下記のような食習慣の方はいらっしゃいませんか?

フォドマップは腸内細菌の大好物です。腸内細菌を元気にするのは大事ですが、摂取しすぎるとこのようにお腹の不快な症状を強くしてしまいます。このフォドマップの接種を制限する食事法が「フォドマップ食事法」です。

フォドマップ食事法

フォドマップの摂取をまずごく最小限にします。その後、少しずつ摂取を開始していき、お腹の不調を起こす食品があるかを探っていきます。
 
●お腹の不快な症状を体質であるとあきらめている方
●生活リズムを改善しても良くならない方
●内服治療を受けても効果を実感できない方
 
フォドマップ食事法を試すことによって症状が改善するかもしれません。
興味のある方は当院にご相談ください。